今夜も松原靖樹氏のメルマガシリーズ
周りの人に起業を反対されたり、協力をうまく得られない人に向けたコラム
うまくいっている人はスルーで!
「留学する」「東京の大学に行く」という場合も同じかもしれませんが、
「起業する」と言ったときに反対されることはよくあります。
夫や彼氏、家族だとダメージは大きいですが、現在の職場や友人であっても
反対されるという行為そのものに結構大きなショックを受けるものです。
そして残念なことに
「満場一致で皆賛成」という状態はなかなかあるものではありません。
職場なら、いずれ辞めるつもりでいるのなら自己説得ができなくはないはずです。
友達もいずれはわかってくれるかもしれません。
けれども、夫、彼氏、家族の反対ともなると意味が違ってきます。
女性にとっての起業の大半は「自分らしい人生を歩みたい」という動機です。
自分らしい人生を前向きに歩むつもりが、スタートラインで「離婚の危機」「家族崩壊」
となってしまっては、起業する根本的な意味がなくなってしまいます。
そして「それじゃ意味がない」という気持ちが強ければ強いほど
現状に対しての変化をあきらめてしまう
という決定をすることになります。
少し心理学的な話をしますが、
「裏切り」というのは現在属しているコミュニティから離れる(おそれのある)
ときに起こります。
コミュニティ側の視点で見ると、誰かが裏切るのはその人が「変わった」ときです。
「○○ちゃん『変わったね』」というときです。
「変わる」=「裏切る」なのです。
人と人が集まるコミュニティには、家族にしても会社にしても一定のルールがあります。
これまでルールを守っていたのに、そこからはみ出る考えや行動をすると
「変わったね」→「裏切り」となるわけです。
「変わった」つまり『変化すること』の最大の物事は
「新しいこと」と
「成長すること」
なのです。
極端に言えば、誰かが「新しいことを始める」とき、「成長しようとする」ときには
必ず身近な人が反対するということです。
反対する人の心理は、
「これまでの私たちの仲を引き裂く裏切りだ」と判断する状態になります。
そんなには仲良くない人が相手なら、
どう思われようとあまり気にならないかもしれません。
けれども、それが夫、恋人、家族となると
(誰でもそうでしょうが)
嫌われたくない
否定されたくない
自分の考え方が間違っているかもしれない
と少し弱気に思ってしまうわけです。
そして『変化すること』そのものをあきらめてしまう残念なケースもあるわけです。
夫や彼氏の立場なら、あなたが自分の知らない自分になりたがっていること自体に
不安やショックを感じるかもしれません。
その感情を隠すために怒り、理論的に説き伏せることもあるでしょう。
両親であれば、両親の考える社会の筋道に反したことにあなたが足を踏み入れようと
していること自体に悪い臭いを嗅ぎ取るかもしれません。
断固反対するという態度を取ったり、
結婚がどうのこうのと言うこともあるかもしれません。
こういうときに一体何が起こっているのかというと、
夫婦、恋人、家族というコミュニティに対してあなたが「裏切り」を行おうとしていると
『彼らは思っている』ということです。
そういうとき、あなたは起業することを諦めてしまいそうになるかもしれません。
変化することの大変さよりも、現在のままの楽さを選びそうになるかもしれません。
それが本当に自分の幸せならそれもいいと思います。
けれどももし、「もっと成長したい」「自分らしい人生を歩きたい」
と思う気持ちが強いのなら変化することとうまく付き合っていかなくてはなりません。
まず身近な大切な人に対して、
「私たちの関係と信頼は変わらない」
「どこか遠くへ行ってしまい、心が離れることをするのではない」
「あなた(方)の協力がなくてうまくできるはずがない」
そして
『あなたと私のこれからのコミュニティを築くために一緒にやっていきたい』
ということを真心を込めて話し続けることです。
中には強気な人がいて、「夫や彼氏とは別れて自分で切り拓きました」という方や
「強引にやりました」という方もいますが、あまり褒められた方法ではないと思います。
起業も家庭も、どちらもあなたにとって大切な人生の居場所のはずです。
大切なものに対して大切に向き合い、できる努力を行うことが生き方ではないですか?
そういう生き方で大切な人にも、自分が望む変化にも、起業に対しても臨み、
そうしてはじめて、やりたいことをやって輝くことのできる女性であり続ける
ことができるのではないでしょうか?
変化を恐れるのではなく、大切な人、大切なものをちゃんと大切にして
ひとつひとつ夢を実現していくことが幸せにも成功にもつながる道筋です。