松原靖樹さんがビジネスを始めたとき、
実績も経験もお金も十分になかったそうです。
最初の一歩は「情熱」から。
情熱さえあればうまくいくのではなく、
何もないとき、情熱が人を動かす武器となるということ。
~2008年3月21日 以下メルマガの転載~
私がはじめて起業したのは英会話関係のビジネスでした。
最初会社を計画したとき、私には実績や経験はもちろん、お金も十分にはなかったし
お客さんがどこにいるのかも知りませんでした。
女性起業塾のように起業やビジネスを教えてくれる人もいないし、もっと単純に会社を
作ることとか、お金を稼ぐことについて何の知識も持っていませんでした。
そもそも、自分でビジネスをやろうと企んだ動機が不純でした(笑)
夢やビジョンや社会貢献、自分の時間やほしいものではなく
「ヤな人に使われたくない」「勉強したいから十分な学費と時間がほしい」という
今ひとつはっきりしない・・・動機、のようなものが理由でした。
英会話でやろう、ということはなんとなく決まっていたので
1ヶ月ほどアメリカに行ってきました。
それがまた無謀な考えでした。
「きっとアメリカに住んでいる日本人なら、
日本の英会話事情がよろしくないことを知っているだろうし、
だから資金を出してくれるに違いない」
という、今考えてもよくわからない理由で・・・
しかも、資金を何に使うのかの計画もなく・・・
さらに、もちろんアメリカの日本人社長に知り合いはなく・・・。
結局西海岸やニューヨークをウロウロとして、
日本企業のリストだけは手に入れて帰ってきました。(もうメチャクチャです)
帰ってきてから事業計画書をその日本企業に送ることにしました。
計画書の作り方はよくわからかったし、何を書いていいのかもわからなかったので、
とにかく頭の中にある設計図を全て書き込みました。
それはもう緻密に綿密に、微に入り細に渡り書きました。
最初に用意する備品の、消しゴム1個の値段まで経費計上したものを作りました。
今から考えるとそれは正しい方法ではなかったのだけど、
それを読んだ人に『情熱』だけは伝わるものになったようです。
起業前は誰も実績がありません。
伝えることができるもの、伝わるものはその人のやる気や『情熱』だけしかありません。
誰かが自分のために動いてくれるとしたら、その人の気持ちに惚れるしかないのです。
「誰か」というのは「協力者」もそうだし、「お客さん」もそうです。
実績も信用もない起業したてホヤホヤの誰かに協力したり、そんな会社から商品を
買売理由がありません。
それでも誰かが積極的に関わってくれるとしたらその理由が『情熱』しかないわけです。
結局、事業計画書をアメリカの経営者320人に送って、ほとんど全て失敗しました。
正直とても落ち込みました(泣)
中には「こんなの最悪にダメだ」とわざわざ手紙を送ってきた人もいました。
さらにヘコみました。
方向を変えて日本の英会話業界関係者に計画書を送りました。
そして、はじめてその中の1人が応えてくれ、
それがきっかけでやっと事業が回り始めることになりました。
その人は分厚い計画書と内容を見て「ここまでやる気があるなら」という部分、
つまり「情熱」に応えてくれました。
そうして会社がはじまった前後に、HPにアプローチしてくれた女性に会いました。
現在その会社の社長を務めている方です。
私は
「何もないけど一緒にやりましょう」
・・・と、無謀なことを言い続けました。
ネットで会った男性にいきなりそんなことを言われたら、
女性なら誰でも「引く」と思います。
そのときに示すことができたのもやはり『情熱』だけでした。
給料だって保障できなかったし、事務所も1DKで家賃7万円の自宅兼オフィスだったのです。
それでも彼女が動いてくれたのは結局『情熱』が理由だったと思います。
情熱さえあれば全てがうまく行くとは思いません。
けれども、最初何も持っていない人が人を動かす一番の武器が『情熱』であることは
間違いありません。
>
女性起業塾代表の経沢さんも、26歳で起業して
「いい人に来てもらうのに若いのは不利だから早く年を取りたかった」
とコメントしている場面があります。
それでも結局トレンダーズという会社が順調に成長しているのは
若くて実績のない彼女を助けて支える、多くの人がいたからです。
そしてその「多くの人」は経沢さんのバイタリティ、
つまり『情熱』に動かされているわけです。
最初は何もないのが当然。
でも何はなくとも『情熱』が欠ければ起業を成功させることはできません。
これはがむしゃらな根性論ではなくて、
『想い』を持つことが実際に起業にとても必要であるということに注目してほしいのです。
~転載終了~
メルマガが長いので、分けて紹介していくね。